インチキオフィスの実例
- HOME
- インチキオフィスの実例
インチキオフィスの実例
長い間には、知ろうとしなくても勝手に知ってしまった実例があります。
よく、良いセラピストは他のセラピストの悪口を言わない・・という事をまことしやかに言う人がいますが、以前、私は知り合いのセラピストから「今度渋谷で私のセミナーをやるので大滝先生も是非いらっしゃって下さい」と言われて出席した事があります。
50人近く来ていましたがほとんどが素人の人たちでプロは私を含めて数人でした。
ある程度その日のプログラムが終了して、質問コーナーと称する時間になりました。
何人かの質問と回答が終わり30代の女性が手を上げて質問したのが「私は、催眠療法士と名乗り看板を上げている人の所に3箇所も通い、騙されたという結果に終わり他を探すのが怖くなりました。良いセラピストというのはどんな人を言って、どんな所を選べばいいのでしょう?」というモノでした。
その質問に対して主催のセラピストが言った答えが「良いセラピストは他のセラピストの悪口を言わない人です」という答えを得意げな顔で言ってのけました。
その女性は呆気にとられた表情で口を半開きにしていました。
その女性は全く納得いっていない表情なのに主催者は次の質問に移ろうとしたので、私は居ても立ってもいられず手を上げて発言を求めました。
「すみません。今の回答で納得いっていない様なので発言させて下さい。良いセラピストとは、他の人の悪口を言わないセラピストだという事ですが、私のやっている横浜催眠心理オフィスのホームページには「インチキオフィスの見分け方」という良いモノは良いが、悪いモノは悪いという意見が満載です。だとすると私は最悪なセラピストだという事になりますが、彼女の様に騙されるという形の被害がとても多いのは紛れもない事実です。横浜の1番大きいと言ってよい心理オフィスの広告には、やってあげられるメニューとして「自律訓練法・催眠療法」とたくさんの中に分けて明記してあります。しかし催眠療法を期待して申し込むと催眠はやらずに自律訓練法を延々とやり続けられます。「催眠はいつやってくれるのか?」と訊くと「自律訓練法が催眠だ!」と言われるのですが、これって絶対に騙していますよね?騙されないためにはどんな事に気を付ければいいかをホームページに書きましたので参考にしてみて下さい」と言って発言を終えました。
場内が雑然とする中「じゃあ、5分間休憩にしましょう」という声が会場に響きました。
「ちょっとマズかったかな?」とも思いましたが、「でも知らん顔をできなかったものな・・」と呟きながらトイレに行きました。
私が用を足していると50歳位の一人の男性が入ってきて「先生有難うございました。」と私に話しかけました。私がキョトン顔をしていると「先生の言葉であの女性は救われたと思いますよ」という言葉を続けました。
「そうですかね・・・有難うございます」と私もお礼を返しました。
このページでは、私が見聞きした実例を一つでも多くご紹介致します。
是非参考にしてください。
ウンコやおシッコ
ある日、オフィスのパソコンに知らない方からメールが届きました。
自分のプロフィールに関しては明記されていませんでしたが、文章から推測すると、横浜近郊に住んでいる20代の若い男性と思われました。
メールは「私は現在、横浜にある某・心理オフィスに通っています・・・その事について、大滝先生の意見を聞かせて下さい・」という言葉から始まりました。
以下、彼の主張の概略を述べると・・・いくつかの悩みを抱えて、横浜のそのオフィス(実際は実名を明記してありました)に通って約1年、最初、1クール(20回)約35万円の支払いをして対応を受け続けましたが、一向に改善が見られないままに1クールが終了したそうです。そこの院長は、「もう少しという所まで来ているのに今、止めるのは勿体無い。効果が上がらないのは単純に回数が足りないからだ・・」と繰り返すので、彼は、その言葉を信じてもう1クールの申し込みをしたそうです。しかし、もうすぐ2クール目も終わろうとしているのに未だ改善の実感が無い状態だとメールは訴えていました。
そして、その院長は、前回と同じ様に「君はなかなか頑固な性格をしているけれど、やっとここまで漕ぎつけた。もう1クールやれば絶対に結果が出るから続けるように」と勧めてきました。70万円以上もかけて全くの無駄に終わるのは残念なので、本当に結果を出せるならもう1クール続けようとも思っているのですが、大滝先生は、どうお考えになられますか?・・彼のメールは最後にこの様な言葉で私の意見を求めてきました。
そのオフィスは、電話帳でも1,2を争う位に大きく広告を出している所でしたが、今まであまり良い噂は聞こえて来ないオフィスでした。
その時、私は「メールから貴方の迷っている心が充分に伝わってきました。今回の件での私の意見としては、迷っているならば、先に進まない方がいいと思います。しかし決定するのは貴方自身です。後悔のない決断をして下さい」という回答をしましたが、何か消化不良の様な感覚を拭い去れませんでした。
そのわずか5日後の事でした。30歳の新規の男のクライアントの対応をしている中で、偶然にもそのオフィスの名前が登場したのです。
それはこんな会話でした。
クラ「随分前ですが一度、催眠療法を受けた事があるんです・・」
私「ほう!・・それは、いつ頃、どこで?」
ク「横浜の○×○×です。もう10年も前の事ですが・・・」
私「えっ?○×○×に行っていたの?」
それは、まさしく5日前にメールで問われたオフィスの名前でした。
私「それで、治ったの・・?」
ク「いいえ、ぜんぜんです。何十万円もかけて通って、最後は怒鳴られました」
私「??・・は~・・??・・怒鳴られた・・?何で怒鳴られたの??」
ク「君の悩みなんかよりもウンコやオシッコが出る事の方が大切なんだ~!・・って怒鳴られました」私「なるほど、君の悩みよりウンコやオシッコが出る事・・・つまり生きている事の方が重要だ・・と言いたいんだと思うんだれど・・それで納得したの・・?」
ク「納得なんてしませんよ!」
私「文句言わなかったの?」
ク「若かったし・・・文句言うのも恐ろしい雰囲気だったので・・今考えても腹が立ちます」
私「そうか・・・それは可哀相な事をしたね・・でもそれは催眠がインチキなのじゃなくて、 そいつがインチキなだけだから・・」
ク「はい、こちらに来て、それを実感したのでこの話もさせてもらいました・・」
私は、そのクライアントから聞いた話を、早速その夜、質問メールを寄越した彼にメールで知らせました。
その3日後、返信がありました。
以下、そのまま書き記します。
大滝先生、先日は、貴重な情報を戴きまして有難うございました。
まだ2クール目の時間が少し残っていたので早速行って来ました。
その時に大滝先生から得た情報を参考にして自分から「僕の悩みなんかよりもウンコやオシッコが出る事の方が大事なんですよね」と言ってみました。
すると、その先生は、嬉しそうにニッコリ笑って「そうか~!よく解ってくれたね~!私は、君にそれを解って欲しくて今まで頑張ってきたんだ」と言いました。
僕はその言葉を聞いてガッカリしました。
僕はそんな事を解りたくて70万円以上も出して通っていたんじゃありません。
大滝先生、本当に有難うございます。
この先、もしお世話になる事があったら宜しくお願い致します。
この催眠オフィスは今も横浜に存在する。